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sex:男

age:15?

height:165cm

 
like:抱きしめてもらうこと,だし巻き卵
 
dislike:ひきずられること

五鷺 燐(イサギ リン)

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水子になるはずだった男の子。産声を上げなかったこども。

​温厚で誠実、責任感の強い性格。人の役に立ちたい、正しくありたいという気持ちが強い。どんな些細なことでも、いつでも真剣に取り合ってくれる。
自罰的で他人に甘い。
今まであまり他人と接する機会のない環境に置かれていたため、自分が他人と隔絶されていると感じていて、人と繋がりたいというぼんやりとした願望を抱いている。
自分の形を認識できるため抱きしめてもらうのがすき。

度々行き過ぎた自己犠牲をしたり、一人で抱え込むなと言う癖に自分は何でも一人で背負い込もうとする。その根底に孤独への恐怖や捨てられたくないという思いがあるため、対人能力には難がある。

唯一自分が知ることのできる母親の姿としてエコー写真を部屋の壁一面に貼っている。
胎内にいた頃のプールの夢をよくみる。
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【胎内記憶】
だだっ広いプールの中、自分を飲み込もうとうねる洪水から逃れるためにくじらのお腹の中に隠れ、洪水が止んだ時に白い虹がかかる夢を見た、という胎内記憶をもっている。
実際にお腹の中でそういう夢を見ていたわけではなく、whale fallの施設名からくじらを、白い弧を描くエコー写真から白い虹を連想し、流産させられそうになった事実と混ざって構築された記憶だと思われる。
物心がついてからも、度々この「記憶のプール」の夢をよく見るのだという。

【母親】
生まれてすぐのリンを置いて病院から逃げ出したらしい。
お腹の中でずっと母親の死んでくれという言葉を聞き続けた。再婚のためにお腹にいる子供が邪魔だったため、身勝手な都合で流産させようとした女だとリンは聞いているが、未練を断ち切るためにも叶うならば一度母親に会ってみたいとリンは思っている。
既に亡くなっているが、そのことは伏せられている。


【自己犠牲】
​リンは他人から必要とされることで自分の存在価値を確立しようとしている。
本当は無条件に人から愛されたいのに、「エスという強大な力を持った自分」という条件に自ら頼って、人の役に立ちたいという高尚な理由を付けて、自己犠牲を伴った過剰な利他行動によってかりそめの存在価値を得ようとしている。
母親にすら存在を認めてもらえなかったのだから、その上何の役にも立てないのであれば自分にはいよいよ存在する価値などない。そんな脅迫的な思考に駆られている。
実際にエスの力で理を捻じ曲げるようなことができるがために歯止めが効かなくなっていて、それだから、リンにはどうにも人間味がない。
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【エス】
あらゆることを、逆流するように元の状態に戻してしまう。リンは「流す」といっている。
生まれる前からこの病を患っており、お腹の外に無理矢理引きずり出されそうになったことをなかったことにしている。
自分の中で記憶や事実関係がぐちゃぐちゃになってしまいかねないため、24時間以内の出来事しか巻き戻せないという制約を自分で課している。
それでもエスによって、彼の体と心の年齢はちぐはぐになっている。

昔症状が悪化して、自分の担当医を消してしまったことがある。

なかったことにしたことを、さらになかったことにすることができるということを、リンはこのことで学んだ。事件が起きた事実さえ消してしまったのだから、その罪は自分自身しか覚えていられない。
この経験から自分のエスで他人を傷つけてしまうことを恐れ、自分のことを罪人だと思い悩むようになった。

エスのせいで大抵のことにやり直しがきくということがリンの思考にも大きく影響を与えている。
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【関係性】
ニツキ
​はじめて自分の、52ヘルツの声をきいてくれたひと。ニツキに出会う前のリンはもっと暗い性格をしていた。
自分は他人と関わってはいけないという思いから中々心を開けずにいたものの、ニツキがあまりにしつこく世話を焼いてくるものだから絆されてしまった。​多少雑な扱いをしがちなのは信頼のあかし。
自分の罪をニツキに告白しているが、ニツキ自身の話はあまり聞いていない。でも自分の罪をニツキが受け止めてくれたように、自分だって何があってもニツキの全部を受け止めると決めているから、無理に聞き出そうとする必要もないのかなと思っている。

ウツラ
​弟みたいに思っていて、ウツラに対しては異様に甘い。
自分をゴミのような存在だと感じてしまう気持ちがリンにはよくわかる。

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ウツラにはなんだかものすごく崇高な存在のように思われているみたいだけれど、別に無知なわけではないから、彼の過去についてはなんとなく察している。ただ、ウツラ自身が話したいと思うまでは触れないようにしている。

ハクリ

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オトリ
オトリの言う、縛られていると抱きしめられているようで愛情を感じる、という感覚に興味を持って何度か縛ってもらったことがある。全身が痺れて、紐を解かれている間力が入らずオトリに体を預けていると優しく頭を撫でられて、風邪をひいた時に誰かに看病してもらうってこんな感覚なのかなと思った。その感覚がずっと忘れられない。
一度そういう姿を晒して箍が外れたからか、オトリには少し甘えるような素振りを見せる。

トータ
ホフルが消えてしまった後にエスの症状が現れなくなった期間があり、自分の唯一の取り柄がなくなってしまったようで精神的に参ってしまっていた時に力になってくれた人。
自分の親切心が後ろめたい思いから生じていることに気付くも、結局は、
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エスに振り回されることなく、その力を良い行いのために使おうとしているところを心から尊敬している。

ニエ

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​メイ
昔、施設を抜け出した時に一度会っている。初めて出会った同じくらいの歳の男の子だったから、リンに大切な思い出として記憶に残っていた。

どうか幸せに暮らしていてほしいと願っていたので、エス患者として再会したことに関しては複雑な気持ちでいる。
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ホフル
彼と対峙してリンは初めて死の恐怖を感じた。腕が千切れようと、腹を割かれようと、考えることさえできれば元に戻すことがリンにはできる。でもきっと彼ならば自分が知覚するよりも前に脳みそを劈くことができるだろうから。
だからこそ初めて対等な存在だと感じられた。もしかしたら自分の孤独を真に理解してくれる存在であるかもしれない。彼を止めなければいけないという使命感と同時に、友人になりたいと切に願っていた。​彼が消えてしまってからもホフルはリンの中に後悔の象徴として残り続け、度々夢に現れお告げをくれるようになる。
人を故意に生き返らせない。彼に課せられた制約がリンを辛うじて人間の域に留めようとしている。

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「一人で抱えるから間違った道を選んでもわからなくなってしまうんだ。話してみてくれないかな。一緒に考えようよ」
「君と友達になりたいんだ、駄目かな」
「な、なんだよ…照れるだろ…」
「親がいるから幸せってわけでもない、難しいね」
「自分の行動が他の誰かに影響を与えるような、そんな世界の流れの一部になりたかった、ずっと」

 

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