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sex:男

age:21

height:178cm

 
like:料理,ダーツ,ビリヤード
 
dislike:犬,フードプロセッサー

二月(ニツキ)

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ミステリアスな雰囲気の紳士的なお兄さん。

中身は変わり者の自称博愛主義者。生き物であれば見境なく口説く節操無し。強いて言うならば健康的な人がタイプらしい。微妙に残念な人。

物腰が柔らかく、黙ってさえいればとても品がある。喋りだすとかなりやかましく、それでいて自分の本心はひた隠しにする。自分のことを全く話さないから、個性的な人間のようでありながらどこかアイデンティティがぼやけているようにも感じられる。


人に頼られたり甘えられるのが好きで、進んで他人のお世話をしたがる。人を褒めることはあっても叱ることは滅多にない。

器用なので大抵のことはそつなくこなせる。特に料理に関してはプロ並みの腕前。

自分よりよくできた双子の妹がいた。

妹が死んでから、本当の自分を既にいないものとして棺の中に閉じ込めて、妹として生きている。体の大きさも、髪の長さも、妹が死んだ日の17歳から時が止まってしまっている。

下の名前はシラセ。呼ばれても咄嗟に反応できないのでニツキとだけ名乗っている。

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【妹】

ニツキと瓜二つの顔をした、美しく、恐ろしく、気まぐれで才気のある双子の妹。

妹のそばでないと生きていけない、ということを彼女によって刷り込まれており、悪い意味でニツキにとっての神様のような存在だった。

幼少期に可愛がっていた犬を妹がフードプロセッサーでミンチにしてしまったことがきっかけで、精神的に彼女に屈服してしまっていた。

歳を重ねる毎に妹と体が食い違っていくのが怖くて、同じ体重を保つために拒食したり、妹の下着を身に付けて精神の安定を図っていた。

遊びと称して妹と擬似性交を行わされたことが原因でニツキは妄想妊娠を経験している。兄として妹の狂気をこんな形でしか食い止めてあげられない罰なのだと思った。

赤ちゃんは妹に腹を蹴られて流産した。ひどく取り乱して初めて妹に反抗し殺しかけたが、彼女はおかしそうに笑っていたという。​最期は自殺だった。

【赤ちゃん】

男の自分が孕んでしまったのはきっと、自分の体を妹と同じ女性の体だと思いたかったからだ。

たとえ一瞬でも、体が透明でも、こんな自分を選んで、お母さんにしてくれたのは赤ちゃんの存在だった。

子守歌を口ずさんだり、ベビー用の服を抱いて寝たり、亡き赤ちゃんをずっと偲んでいる。

【両親】

両親には妹と性交をしていて、きっと妊娠をさせてしまって、そのせいで自殺してしまったのだと嘘の告白をして勘当された。父親からは頬が腫れるほど殴られた。

元のニツキを知っている人間が近くにいては妹になれない、と思った。

本当の話は誰にもしていない。友人間では突然失踪したことになっている。

【人格】

妹にならなければならない、という脅迫にも近い感覚により妹として生きているものの、その人格に関しては妹をモデルにはしていない。元の自分でも妹でもない、全く新しい人格で生きている。

他人に対する態度が平等ではあっても、ニツキのことを博愛主義者だなんていうのは大袈裟だ。

ずっと、善人になりたかった。紳士的で、分け隔てなく誰もかもを愛することのできる人。外面だけ良くて、他人に向ける優しさが本当に相手を思ってのものではなかったり、他人が褒められていると内心で勝手に劣等感を抱いて心から賞賛できなかったり、そんな自分が嫌いだった。正直良い人を演じ続けることは、自分の器量の小ささでは身に余る行いだった。でも、それ以外のことで自分が妹に優る要素なんて何一つないのだ。生まれ変わる、ということは絶好の契機でもあった。一度死ぬことで妹の罪を贖いたかった。あわよくば人のために役に立って、妹に成り代わって、彼女にそんな人生を歩ませることで自分自身の罪滅ぼしがしたかった。実際には自分のことしか考える余裕がない。それを隠し通そうとしている。全く優しくない、むしろ狡くて冷酷なやつだとニツキ自身そう思っている

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【エス】

生き物の臓器を赤ちゃんの形に変形させてしまう。

ニツキの赤ちゃんへの未練や後悔の気持ちが強く表れているのだと思われる。この症状のせいでニツキは自分は知らないうちに誰かを妊娠させてしまっているんじゃないかという妄想にとりつかれている。

強めの薬で症状を抑えており、他人に対して故意にこの病を悪用するようなことはしない。

人間で唯一対象になったのが自分自身で、その影響でニツキは前立腺小室を失っている。

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【関係性】

リン

すれ違ったときに赤ん坊の声がきこえたような気がして放っておけず、半ば押しかけるような形で一緒にいる。飄々とした態度や、根気強く世話を焼いたことで徐々にリンの心を開くことに成功した。

​人のために怒ったり、泣いたりすることができる、本当の善人。ニツキはリンを見ているだけでなんだか救われたような気持ちになる。息をして生きてくれているだけでこれ以上の幸いはない。しかしそこには常に「でもこの次の瞬間には死んでしまうかも」というどうしようもない不安がつきまとう。

リンの過去の過ちについて告白を受けている。犯した罪を彼しか知っていられないとして、許されたいと思っているのならその相手はリン自身なんだろうと思う。そこに自分が介入できる余地はきっとなくて、せめて疲れた時に凭れ掛かってもらえるような存在になりたいと思っている。

ウツラ

リンのことでむきになる姿が可愛くて思わずちょっかいを出してしまう。

彼の事情は大方聞いているけれど、特に変わりなく接している。自分を信頼して打ち明けてくれた彼の思いに報いたい。どんな過去があろうと、目の前のウツラを愛している。

反対に自分の事情はあまり話していない。自分のことをなるべく知られたくないと思っているので、ウツラの聡かったり、勘の鋭いところが少し恐ろしい。

彼の考える処女の概念に、自分が妄想妊娠をしたことと似たものを感じている。不用意にウツラの処女をほどいてしまったことを大変なことだと認識していて、そのこともあって特別気にかけている。

ハクリ

執事とお嬢様といったかんじ。
自由人なニツキ以上に常識が通用しないため、ハクリ相手だと振り回されがち。
女の子のわがままを聞いたりお世話をするのがとても好きなので、そうやって振り回されるのを喜んでいる。

​ただ、彼女の実験という名の自殺未遂だけはどうしても見ていられない。妹を思い出してしまうから。

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オトリ

頼りになる大人を見るような眼差しを向けられる度に心が痛む。なんだか騙しているみたいで。

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トータ

本当は彼が思うような人間じゃなくて、余裕なんて全然ないし、自分が優しい人間でないことが露呈するのを恐れているから調子の良いことしか言えないだけで、内面について褒められる度に棘が刺さったような痛みを感じている。素直に言葉通り受け取れない自分が何より嫌だ。

​亡くなった自分の赤ちゃんのために讃美歌を歌ってもらってから、彼は確かに救世主さまなのだと感じている。彼といると、自分がどれほど醜く穢れた存在であるかを突き付けられるようで気が狂いそうになる。母親のお腹に星が流れ込んだから。そんな空想から生まれたこども。自分の赤ちゃんを連想させる。だからきっと彼から罰を受けるために出会わされたのだと、自分にはその無垢な残酷さで刺され続ける義務があると、そう思っている。

​ニエ

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メイ

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イの見ている幻覚は、彼が「いる」と考えているのなら確かに存在しているのだと思うから、全て尊重したい。そう思うことで、自分の赤ちゃんの存在を肯定したい。

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「君のような愛らしいお嬢さんに話しかけてもらえるだなんて、なんという幸運だろう!」

​「私が来たからにはもう心配ないよベイビー、…あっ、待って無視しないで」

​「何か悩みがあるのかな、このニツキに何でも話してごらん」

​「可愛い子のわがままを聞くのが生き甲斐なんだ、どうか気にしないで」

「俺の赤ちゃんを返してくれ」

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