womb
sex:男性
age:15
height:167cm
like:墓地,標本,図鑑
dislike:生きているもの
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過去のトラウマやストレスが原因で、涙が止まらなくなってしまった男の子。常に喪に服している。
臆病で引っ込み思案。いつも何かに怯えている。
素直で嘘を真に受けやすい。感受性が豊かで些細なことで傷つきやすいけれど、その分他人への気遣いは人一倍にできる。自分に自信がなく、だいぶ卑屈。
母親に対して強い恐怖心を抱いていて、母親を醜い怪物のように描いたことで幼稚園からカウンセリングを進められたことがある。
あの世のお姫様にしか恋ができない。死んでしまったら年齢性別関係なく、彼の中ではみんなお姫様。特に殺されてしまった男の子が好き。
小動物の死骸から骨を抜き出して、集めた様々な種類の動物の骨を接ぎ合わせて歪な形の標本を作るのが趣味。
「僕の幽霊」という架空の弟がいる。
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【母親】
ピアノを習わされていたけれど、手の油がべたべたについているように感じてずっと鍵盤を拭いているような子供だった。勇気を出して習い事に行きたくないと言っただけ。
母親から「言うことを聞かない子供を自分の子供だと思いたくないし、人様の前に出すのが恥ずかしいから一生外に出さないようにして育てる」と言われたのが事の発端だった。それをきっかけに監禁される恐怖に怯えながら母親の望む通りの子供として振る舞うようになった。
それでもメイはあまり器用ではなかったからすぐに綻びが出てしまった。小学校に上がる頃にはメイの心は学校生活に耐えかねるほどにぼろぼろになっていた。それでも、そんな母親だから不登校なんて当然許してもらえず、毎朝自殺を考えて登校していた。最終的には体の方が音を上げて学校で大量の血を吐くようになり、母親も不登校を認めるしかなくなった。
【幻覚】
メイにはプライバシーが存在していなかった。手帳も、財布の中身も、すべて盗み見られその内容に文句をつけられた。一切の行動を管理され支配されるという恐怖がつきまとった。
常に自分を見張るような視線を感じていて、自分のことは全て筒抜けになっていると思い込んでいたから、その視線から逃れるために見えないものを見ることで現実から目を逸らそうとした。形のあるものよりも形のないものの中に意味を見出すようになった。メイには幻覚が見えている。
【僕の幽霊】
母親が流産をした。赤ちゃんはトイレに流れてしまったらしい。メイにとってはとてもショッキングな出来事だったけれど、母親はそれをどう隠し通そうかに意識が向いているようだった。
昔、墓地で男の子に出会ったことがある。君は幽霊なの、と聞いたらそうかもと笑った。友人関係を制限されていたメイにとって、覚えている限りで初めて他人とまともに触れ合った経験だった。
車に轢かれて内臓が飛び出した雀の死骸にどうしようもなく心が惹かれた。
母親への不満の象徴である弟。唯一の友人。雀の死骸。そうしていろんな魂のイメージが彼の中でひとつになって、メイにとっての「僕の幽霊」が形成された。メイは架空の弟の幽霊と性交することを想像して心の安寧を保っていた。自分を許し愛してくれる誰かを作り出すことで自我を確立しようとした。
趣味である歪な形の標本作りは、標本そのものを目的としているよりかは、僕の幽霊をより強く感じるための媒介作りの意味合いが強い。
【死】
お姫様を救う、と言ったときにその言葉が指し示すものは死である。生前のお姫様を殺して救ってあげられる人こそが王子様になる資格のある人間だった。でも現代においてそれは法的に許されないことなので、おとぎ話のようなものとしてその願望はメイの心の中に仕舞われてある。
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【エス】
死期が近い生き物の頭の上に輪っかが見えてしまう。
ひいては、生き物の頭に輪っかが乗っている様子を想像することで寿命を操ることができてしまう。
後者についてはメイが故意に人間に使用することはない。偶発を防ぐため普段は目隠し用のヴェールをつけている。
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【関係性】
メイの心の支え。幼少の頃に出会っている。
「僕の幽霊」を構成している大切なひと。僕の幽霊と全く同一視しているわけではないけれど、そのきっかけになった人なので非実在性や神聖さを感じている。リンに対しては何の恐怖心もなく自然体で接することができている。無意識にお兄さんのように振る舞いがちだけれど、誕生日を考慮するとむしろメイの方が少し年下。…おそらく。
たまに幽霊との思い出とごっちゃになって、していない約束をしただとか、ちょっと怖いことを言う。
リンの幸せを心から願っている。
リンが信頼を寄せていることと、物腰が柔らかいことと、何より時の止まったその体があまりに死者に近いものだからかなり打ち解けている。
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死を待ち望む、メイにとって"正しい意味で"お姫様に憧れている男の子。
相槌が下手すぎて落ち込んでいるのを指摘されて俺別にそんなの気にしないよと言われたり、思っていることをほぼ汲み取られてしまうものの、ウツラの言葉選びにおける気遣いに気が付いているので怖い感じはしていない。段々と素の自分を引き出されている。
男性を受け入れるからだ。子供を産めるこころ。彼の過去について聞いてから、ウツラの太腿を経血がつたう幻覚が見えている。
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行動がとても親切なので良い人なんだろうな、と思うのだけれど、見た目が怖すぎて委縮してしまう。その度にちょっと困ったような顔をされるので申し訳なく思っている。
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常に頭に輪っかが乗っているのに死ぬ気配のない、自分のエスの影響が及ばない特異な人。トータのアレルギーについては、お星さまのこどもである彼にとってこの地は焦土で、金属の温度でも火傷をしてしまうのだと解釈している。
第一印象では内気な自分とは相容れないタイプの人だなと感じていた。彼のことを知っていくにつれて死に対する感覚など自分と近い部分があることに気が付いて、今では心を開いている。一見トータの方が一方的にメイに好意を寄せているように見えるものの、メイの方も落ち着いて見えてその実彼のことをとても大事に思っている。
トータのエスにより彼に触れていると精神が安定するので、動悸がする度に手を握る。まるで彼を処方されている状態。メイにとってトータは正しく救世主である。
永遠を求める彼女の考えに強く共感している。
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「ひっ、ごめんなさい、殺さないで…」
「あの、違うんです、悲しくて泣いているわけではなくて」
「僕なんかと話していても得られるものなんてないですよ…」
「ふふ…どうしたんだい、お姫様」
「抱きしめて、君は間違っていないって言いたかったんだ、ずっと」
三途 冥(サンズ メイ)